9×9の数独をご存知でしょうか?
「数独」もしくは「ナンプレ」という名称で呼ばれていますが以下「数独」と表記いたします。
あまり画像としては適切ではないかもしれませんが、左図のようにトイレットペーパーに印刷される程ポピュラーな、縦、横、マス(ブロック)に1~9の数字を埋めるパズルゲームです。
「そのようなパズルゲームになぜ書式が必要になるのか?」と思われる方は多いことと存じます。
そこでまず最初に、経緯を簡単にご紹介させていただき、その後で書式の内容について、ご説明いたします。
なぜ書式が必要になるのか?
私こと∞ワークスkenは一年ぐらい前の2018/3月にスマホ向けの数独アプリがあることを知り、インストールして見ました。
インストールしたソフトはEasybrain社のSudoku.comです。
このソフトは大変良くできていて、下記のような特徴があります。
- マス目に入る数字の候補を1~9まで9つメモ入力できたり
- 盤面上の数字をタップすると、その数字の位置から上下左右にガイドラインが表示されたり
- 指定した回数入力を間違えると強制的にリセットされたり
- どうしても分からない時に指定した場所の数字が見れたり (以下ヒントと表記)
- 初級、中級、上級、エキスパートの設定があり、その中でもエキスパートの問題の質が高い
筆者のレベルではエキスパートの問題を解くにあたりヒントに頼らないとすると、候補が2択となった場所に数字を仮置きして先に進めるしか「知恵と手段」を持ち合わせていません。
ただ、そのような2択で問題を解く場合、さすがにSudoku.comのソフトでも「一方の数字で仮置きして解き進めて、行き詰ったら分岐点まで戻りもう一方の数字にしてリトライする」ような機能は存在していません。
そこで必要になってくるのが「数独向け条件付き書式」になります。
数独の日本選抜大会におけるルール
少し話が外れますが、毎年世界パズル連盟が主催する世界SUDOKU(ナンプレ)選手権が開催されていることをご存知でしょうか?
私も世界選手権があることは何となく知っていましたが、詳しくは存じ上げていませんでしたので調べてみたところ、その世界大会に参加するための日本国内での選抜大会が日本パズル連盟により開催されていました。(下記のサイトでは2019年の開催日程を紹介しています)
この選抜大会における実施ルールが下記のページに掲載されています。
なんと、解答時に使用できるのは筆記用具だけのようです。
そうなると、このような大会を目指すレベルの皆様にとっては、「数独向け条件付き書式」など眼中にないことと存じますが…、それはそれとして、書式の中身について説明をいたしたく存じます。
「数独向け条件付き書式」で実装している機能
下記で数独書式サンプルに掲載しているExcelシートを埋め込み方式で表示しています。
- このシートはExcel OnlineでOneDrive「https://onedrive.live.com」にアクセスをして表示します。
- iframeを使用しています。
- このシートは枠線が囲われているセルに入力することができます。
左図は「数独書式サンプル」として公開している条件付き書式になります。
横9行、縦9列、9マス(ブロック)が一般的な数独の盤面ですが、それに加えて各マス目に1行3列の候補数字入力欄を設定しています。
- マス目に数字が入力されると候補数字入力欄の背景は灰色になります。
- 21行目の数字欄に1~9の数字を入力すると盤面の該当数字に背景色がつきます。
- その右隣の行欄と列欄に数字を入れると該当行列に背景色がつきます。
既に入力されている数字は適当に入れたものです。
その他の機能としては
- 画面下から3行目に「設定されている文字数」の右のセルに文字数を表示
- 画面一番下の行の「個数」の右のセルに、数字欄に入力された数字がマス目に何個入力されているかを表示
左図は「数独書式」として販売している条件付き書式ファイルから1つの盤面を切り取った画像になります。
数字は適当に並べたものですが、「数独書式サンプル」には含まれていない機能をこの図を使って説明いたします。
- 各行、各列が正しく1~9の(9つの)数字で埋まった時に、行と列の見出し行の数字の背景が青色になります。
- マス(ブロック)が正しく1~9の(9つの)数字で埋まった時に、マスの左上の候補数字入力欄の背景が青色になります。
- 数字が9か所すべてに入力されると、22行目の列欄の右に並んだ1~9の数字の中、該当数字が太字で背景が青色になります。
「数独書式」の全体像は下記のようになっています。
さきほどの説明で使用した盤面(①)が5個1セットで構成されています。
このような構成にしたのは、最初の①は元の盤面を保持するためにあり、それが二択分岐した盤面として②と④を保存し、その隣の盤面③と⑤で実際に解き進めるという展開を想定したためです。
それが5セット並べた形で1シートになっています。
今後の予定
今回は、「なぜ書式が必要か?」を中心に説明いたしましたが、数独の解き方のところとか、Excelの書式設定のところとか、まだまだお伝えすべきところが残っております。
少しお時間をいただく形にはなりますが、内容を充実させて行く所存です。
今後ともご厚情のほどよろしくお願いいたします。
2019/8/28追記
当初は二択分岐を前提にした書式を検討していましたが、ここにきて「二択分岐はなるべく使わない形で解けないか?」「その場合にはどのような書式が良いか?」という形で見直しを進めています。
二択分岐を使用しない意図としましては、やはり解けないパターンの場合の手戻り感と、行き詰った時の「やるせなさ」を回避したいという思いからです。
そのため現在∞ワークスストアーでは数独書式の掲載を控えさせていただいております。
なるべく早く新しい書式を作りたいと考えていますが、少々お時間をいただくことになりますことご容赦いただければ幸いです。
なお二択分岐を使用しない解き方につきましては、「こんな形で解けないか?」というところをまとめています。
この点につきましては近々記事でご紹介する予定です。
以上ご迷惑をお掛けしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
2022/7/28追記
本記事を公開してから3年半が経とうとしています。大変遅くなり恐縮ではありますが、本日数独の新しい書式を作成して下記サイトで公開をいたしました。
「二択分岐はなるべく使わない形で解けないか?」の命題はいまだに解決はしていませんが、新しい書式は「二択分岐する時点の盤面」を簡単に残して置くことができるように改善しました。
これにより「二択分岐をなぜしなければならなかったか?」を振り返る事ができるので、新しい解法の記事が書けるようにつなげて行きたいと思います。
是非一度新しい書式をご確認いただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。