「地図のオートシェープ図形」に合わせたExcelグラフ散布図の設定-その2 H31年行政区域オートシェイプ図形 Twitter 2020.09.16 この記事は約7分で読めます。 「地図のオートシェープ図形」とグラフ散布図の使用事例としてご提供しているマクロ有効ブック「グラフ散布図使用事例」において使用している「グラフ散布図」の設定方法をご説明いたします。 今回は、その2として「ライン(連続する地点)のグラフ散布図(直線)について」になります。 なおExcel 2016のバージョンは2007、ビルド13029.20344で確認をしています。 スポンサーリンク 目次 グラフ散布図(直線)を挿入し系列データを設定する系列データの設定自動で設定されたオブジェクト名の変更グラフ散布図(直線)のサイズと軸の最大値・最小値を設定するグラフエリアの「塗りつぶし」書式設定グラフのサイズ変更グラフの軸の書式設定地点のグラフ散布図とラインのグラフ散布図を合わせるグラフのタイトルを削除するGraph地点・地図のオートシェープ図形とGraphラインの配置を確認する目盛のラベルを非表示にする「Graph地点」と「Graphライン」を重ね合わせる最後に グラフ散布図(直線)を挿入し系列データを設定する 前回の『「地図のオートシェープ図形」に合わせたExcelグラフ散布図の設定-その1』から引き継ぐ形でご説明致しますのでお含み置きいただければ幸いです。 今回は「マップ」シートに「地図のオートシェープ図形」と「地点のグラフ散布図」がセットされている状態から始める事になります。 なおこの時に「オブジェクトにフォーカスが当たっていない状態」、言い換えますと「セルにフォーカスがある状態」で次の操作をしてください。 「挿入」タブ→グラフから「散布図(x,y)またはバブルチャートの挿入」→散布図(直線) これによりシート上に背景色白の四角いグラフエリアが表示されます。 なおこの状態ではまだオブジェクト名が付けられていません。そのため「選択」サイドウインドウにオブジェクト名は表示されません。 次の系列データを設定して初めてグラフとして認識されオブジェクト名が決まります。 系列データの設定 系列データの設定につきましては全く同じになりますので『「地図のオートシェープ図形」に合わせたExcelグラフ散布図の設定-その1』の該当箇所をご参照いただければ幸いです。 なお「ライン情報」シートのセル範囲につきまして東京都を例にして簡単にご説明いたします。 「系列の編集」ウインドウの系列名は「ライン情報」シートのB3(結合)セル、「系列Xの値」はC6:C1104のセル範囲、「系列Yの値」はB6:B1104を指定します。指定内容に問題が無ければ「OK」ボタンをクリックします。 「データソース選択」のウインドウに戻り、指定されたデータが散布図にプロットされて表示されます。 自動で設定されたオブジェクト名の変更 グラフが2つになり、デフォルトのオブジェクト名では解り難くなりますので、ここでオブジェクト名を変更いたします。 なお合わせてシート中央に配置されたグラフ散布図(直線)を矢印キーを使ってシート左上に移動して置きます。 「選択」サイドウインドウで前回作成したグラフ散布図のデフォルトセットされたオブジェクト名をダブルクリックすると編集可能なテキストボックスに変わります。左図(左)では「Graph地点」にオブジェクト名を変更しています。 次に今回設定したグラフ散布図(直線)についても同様に操作して左図(右)では「Graphライン」に変更しています。 名称はグラフを識別する以外では使用されませんので解り易いものに変更してください。 グラフ散布図(直線)のサイズと軸の最大値・最小値を設定する グラフエリアの「塗りつぶし」書式設定 大変恐縮ですが、操作内容は全く同じになりますので『「地図のオートシェープ図形」に合わせたExcelグラフ散布図の設定-その1』の該当箇所をご参照いただければ幸いです。 グラフのサイズ変更 「選択」サイドウインドウにはシート上のすべてのオブジェクトが表示されますので、グラフ散布図(直線)が選択されている事を確認してください。 この後でグラフ散布図(直線)のサイズを変更します。誤って他のオブジェクトのサイズを変更する事がないようにご注意ください。 グラフツールの「書式」タブ→サイズからグラフの縦・横サイズを入力します。 入力するサイズは仮置きとして地点のグラフ散布図のサイズと同じ大きさにします。左図の東京都の例では縦(高さ)17.38cm、横34.05cmになりますが、この通りでなくても大丈夫です。 グラフの軸の書式設定 大変恐縮ですが、操作内容は全く同じになりますので『「地図のオートシェープ図形」に合わせたExcelグラフ散布図の設定-その1』の該当箇所をご参照いただければ幸いです。 地点のグラフ散布図とラインのグラフ散布図を合わせる 地点の時は、地図のオートシェープ図形の最北端・最東端・最西端・最南端マークとグラフ散布図にた最北端・最東端・最西端・最南端の座標値をプロットして両者を合わせましたが、今回はそれぞれのグラフ散布図の軸座標と補助目盛線を使って重ね合わせます。 前回同様にグラフ散布図(直線)に東西南北の座標値をセットし各ポイントを合わす事もできますが、どちらかと言うと、軸座標と補助目盛線同士を合わせた方が両者をより正確に重ね合わす事ができます。 グラフのタイトルを削除する グラフのタイトルは系列が1つの時は表示されますが、系列を複数にするとタイトル自体が消滅してしまいます。 それによってグラフの位置がずれる事になりますので、位置合わせをする前にタイトルを削除いたします。 グラフのタイトルエリアをクリックして削除キーを押して削除する事ができますが、次のやり方でタイトルエリアを選択する事ができます。 グラフの書式設定のプルダウンメニューから「グラフタイトル」を選択します。マウスポインタ―でシートにフォーカスを当ててから、削除キーで削除します。 なおタイトルを削除すると、グラフの書式設定からタイトルエリアは消滅します。 Graph地点・地図のオートシェープ図形とGraphラインの配置を確認する 左図(左)は「Graphライン」を非表示にした時の状態です。「選択」サイドウインドウの「Graphライン」の右にある「目のアイコン」クリックすると非表示になります。 左図(右)は「Graphライン」を表示した時の状態です。斜め線で消された「目のアイコン」」を再度クリックして表示させます。 両者を比較して見ると、縦(値)軸の軸座標と補助目盛線は両者はほぼ重なっている状態ですが、横(値)軸に関しては両者は同じ単位なのにGraphラインの方が間隔が短くなっている事が解ります。 目盛のラベルを非表示にする ここで「Graph地点」と「Graphライン」を重ね合わせる前に、「Graphライン」の横(値)軸と縦(値)軸の目盛の表示を消して置きます。後からラベル表示を「なし」に変更すると重ね合わせがズレてしまうので、このタイミングで行った方が手戻りがありません。 操作内容は『「地図のオートシェープ図形」に合わせたExcelグラフ散布図の設定-その1』の「Excelシートやグラフ散布図の見た目を調整する」の該当箇所をご参照いただければ幸いです。 「Graph地点」と「Graphライン」を重ね合わせる 「Graph地点」と「Graphライン」の位置関係により、微妙な重なり調整になる事と存じますが、既に重ね合わせた「Graph地点」と「地図のオートシェープ図形」のグループと「Graphライン」の軸座標を重ね合わす操作になります。 最初に「Graphライン」がシート左上にピッタリくっつくように移動する ここでは「Graphライン」を「選択」サイドウインドウでクリックして、矢印キーでピッタリとシート左上にくっつくように移動します。 もしも「Graph地点」と「地図のオートシェープ図形」のグループの方が余白が広い場合は、順番を逆転することをご検討ください。 「Graph地点」と「地図のオートシェープ図形」を両方選択し「Graphライン」の座標軸を重ね合わせる まだズレがある場合は「Graph地点」と「地図のオートシェープ図形」をまとめて右方向や下方向に移動させます。 ※片方だけ移動してしまうと折角合わせた位置がズレてしまいますので手戻りが発生します。 移動させるためには、まず「選択」サイドウインドウで「Graph地点」をクリックした後に「ctrlキー」を押しながら「13map」をクリックする事で両者を選択する事ができます。なお移動は矢印キーを使って行います。 最後に 前回と今回の2回に渡りグラフ散布図の設定方法につきましてご説明いたしました。 グラフ散布図(直線)を追加して位置合わせをするところが面倒臭い事と存じますが、一回設定してしまえば、後は必要に応じてラインを追加する操作が必要なだけです。 なおラインを追加する時は先の章の「グラフ散布図(直線)を挿入し系列データを設定する」の操作で、元となるデータのセル範囲を変えていただければ設定する事ができます。 なおラインの色や形状の設定の変更につきましては、今回であればグラフの書式設定で「系列”首都高速4号・中央自動車”」(グラフからは削除しましたが、データ選択の設定としては残っています)を選択し、「塗りつぶしと線」アイコンで「線」の選択メニューを開き、「色」や「一重線/多重線」・「実線/点線」の設定を変える事ができます。 以上最後までご一読いただき誠にありがとうございました。