国土交通省の国土数値情報で提供されている「行政区域データ」に基づいた各都道府県別TopoJSONデータについてご紹介しています。
今回は九州沖縄地方8県(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)、と全国47都道府県をそれぞれ1つにまとめたデータになります。
(国土地理院「地図の使用承認 R 1JHs 1461」を取得)
なお各都道府県の境界線は明示していません。またTopoJSONファイルのサイズは各都道府県の時よりも大きくなっていますのでおみ置きいただければ幸いです。
製品内容
本品に含まれているのは
・PowerBIのマップのシェイプ
・ローカルHTMLファイル
で使用することを目的とした「TopoJSONデータ」と「サンプルの統計データ」と「サンプルのローカルHTMLファイル」になります。
●「TopoJSONデータ」はQGISとmapshaperを使用して簡素化の加工をしています。
詳しくは弊社下記サイトをご確認をいただければ幸いです。
https://neverendworks.com/news/national-land-numerical-information-introduction-of-topojson-data-for-each-prefecture/
●サンプルの統計データはe-Stat(日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイト)の当該都道府県市区町村データを取り出して加工しています。なおPower BI向けデータはExcel2016で作成したXLSXファイルでご提供しています。
なおPower BIでのご利用につきましては弊社下記サイトをご参照いただければ幸いです。
https://neverendworks.com/news/how-to-use-custom-maps-in-power-bi-desktop/
KEY(N03_007) | 行政地域コード |
N03_001 | 都道府県名 |
N03_003 | 郡・政令都市名 |
N03_004 | 市区町村名 |
A1101 | 総人口(人) |
A161001 | 未婚者割合(15歳以上人口)(%) |
サンプル統計データの項目内容(左表)
※なおTopoJSONデータの属性情報にはKEY(行政地域コード)のみセットしています。
※各都道府県の統計データには都道府県名(N03_001)は含めていませんでしたが、地方でデータをまとめるにあたり都道府県名をセットしています。
●サンプルのローカルHTMLファイルが正常に動くためには5つのファイル(HTML、CSS、JS)が同一フォルダーに格納されている必要があります。
詳しくは弊社下記サイトをご確認をいただければ幸いです。
なお本品では、復元コードと凡例の部分にサンプルとは異なる変更を加えていますのでお含み置きください。
https://neverendworks.com/news/display-locally-placed-topojson-data-in-browser-by-clicking-local-html-file/
https://neverendworks.com/news/how-to-link-contents-of-e-stat-municipality-data-with-administrative-code/
使用条件
・TopoJSONデータをインターネットで公開する形での使用はできません。(無償でダウンロードできてしまうため必ずお守りいただけますようお願い申し上げます)
・TopoJSONデータを参照するだけの方はライセンスは不要です。TopoJSONファイルを使用して情報を加工される場合は作業される人数分のライセンスが必要です。
・第三者に譲渡・貸与・配布・販売はしないようお願いします。
出典URL
PowerBI https://powerbi.microsoft.com/ja-jp/
国土数値情報 https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/index.html
e-Stat https://www.e-stat.go.jp/gis
mapshaper https://mapshaper.org/
九州沖縄地方
九州沖縄地方には、各都道府県の時に紹介しました飛び地の情報のなかで地図データをまとめるためのデータ簡素化により消滅している箇所はありません。
- 地図データは島しょ部を含めたものと含めないもの(沖縄本島の位置を移動し区切りマークを設定)の2パターンでご提供しています。
- 島しょ部のなかで沖縄県は沖縄本島近辺以外はデータサイズを抑えるために割愛していますのでお含み置きいただければ幸いです。
ダウンロードされるZIPファイルに含まれている内容
島しょ部無し
島しょ部有り
No | ファイル名 | サイズ | 説明 |
---|---|---|---|
1 | 08r.html | 5KB | ローカルHTMLファイル |
2 | 08ra.html | 5KB | 島しょ部ローカルHTMLファイル |
3 | 08rdata.js | 15KB | (島しょぶと共用)ローカルHTML用サンプル統計情報 をjsファイル化 |
4 | 08rdata.xlsx | 25KB | (島しょぶと共用)Power BI用サンプル統計情報 |
5 | N03_09.js | 7KB | ローカルHTML用共通外部Javascriptファイル |
6 | N03_19.css | 2KB | ローカルHTML用共通スタイルシート |
7 | N03_09_08r.js | 1,474KB | ローカルHTML用TopoJSONデータをjsファイル化 |
8 | N03_09_08r.json | 1,474KB | Power BI用TopoJSONデータ |
9 | N03_09_08ra.js | 1,470KB | 島しょ部ローカルHTML用TopoJSONデータを jsファイル化 |
10 | N03_09_08ra.json | 1,470KB | 島しょ部Power BI用TopoJSONデータ |
全国:47都道府県
これまでご紹介してきまた8地方すべてを合体した全国版(都道府県すべての行政地域)になります。
地図データは2パターンでのご提供
すべての行政地域を1つにまとめた上で精度(粒度)を維持しようとすると、どうしてもデータサイズが大きくなってしまいますし、発生するintersection(線の交差)の数も多くなります。
「精度(粒度)」と「データサイズ」は相反する関係にあり、それを「どのように簡素化するか?」は大変悩ましいところです。
そこで今回は次の2パターンでデータをご提供する事に致します。
①10MBまで簡素化
- データサイズは大きくなるものの精度は各地方版とほぼ同程度にしています。
- なおPower BIではパソコン環境にも依存しますがマップ操作の動きが重たくなりますのでお含み置きいただければ幸いです。
- Power BIでは②の「1.7MBまで簡素化」でのご利用を推奨いたします。
②1.7MBまで簡素化
- 精度(粒度)は落ちるもののデータサイズは地方版からあまりかけ離れない程度にしています。
島しょ部について
島しょ部を含めたデータはデータサイズが大きくなるためにご提供できておりませんが、各地方版に収納したものにつきましてはそのまま継承しております。
また沖縄県は沖縄本島近辺の島しょに絞り、位置は鹿児島付近に移動して鹿児島県との境に区切りマークを設定しています。
そのため沖縄県につきましては「OpenStreetMap・地理院標準タイル・地理院白地図タイル」の重ね合わせはできませんのでお含み置きいただければ幸いです。
「10MBまで簡素化」での飛び地情報の差
各都道府県で紹介しました飛び地の情報のなかで「10MBまで簡素化」において飛び地が消滅しているのは下記の箇所になります。
※これらの飛び地は簡素化により消滅しています。
愛媛県
愛媛県
- 西予市の海岸線上の飛び地が宇和島市との境の小大崎鼻に1ヶ所
※「1.7MBまで簡素化」につきましては面積が大きな飛び地以外は消滅していますのでお含み置きいただければ幸いです。
Power BI「マップのシェイプ」におけるデータ数の上限
国土数値情報のH31年行政区域データには1,922の行政地区コードが掲載されていますが、その内政令指定都市が20市存在しますので、地図データで使用している行政地区コードは1,902になります。
それに加えて、独自に下記表に記載された6個のコードを付与していますので、総数は1,908になります。
12999 | 千葉県 | 所属未定地 |
13998 | 東京都 | 目印マーク |
13999 | 東京都 | 所属未定地 |
23999 | 愛知県 | 所属未定地 |
47998 | 沖縄県 | 仕切り |
47999 | 沖縄県 | 所属未定地 |
現在提供されているPower BI Desktop「バージョン:2.82.5858.961」では地図データに設定できるデータ数は1,600未満に制限されています。
従いましてすぺての分布データを全国地図に表示することはできず、309ヶ所は統計情報と紐づけすることができない「灰色の行政地域」ができてしまいます。
いろいろな場所に欠損箇所ができてしまう事を回避するためには、統計情報にフィルターを設定してデータ数を減らす必要があります。
左図の例は「北海道・青森・山形・福島」にフィルター設定した状態です。
ダウンロードされるZIPファイルに含まれている内容
ダウンロードされるZIPファイルを解凍すると「NW10」と{NW1.7」の2つのフォルダーができて、それぞれに下記7点のファイルが収納されています。
No | ファイル名 | サイズ | 説明 |
---|---|---|---|
1 | N03_09.js | 7KB | ローカルHTML用共通外部Javascriptファイル |
2 | N03_19.css | 2KB | ローカルHTML用共通スタイルシート |
3 | N03_09_Nw.js | ①10,516KB ②1,715KB | ローカルHTML用TopoJSONデータをjsファイル化 ①10MBまで簡素化②1.7MBまで簡素化 |
4 | N03_09_NW.json | ①10,516KB ②1,715KB | Power BI用TopoJSONデータ ①10MBまで簡素化②1.7MBまで簡素化 |
5 | NW.html | 5KB | ローカルHTMLファイル |
6 | NWdata.js | 92KB | ローカルHTML用サンプル統計情報をjsファイル化 |
7 | NWdata.xlsx | 110KB | Power BI用サンプル統計情報 |
最後に
この後は地図データに「湖沼」の境界線情報を付与したものを作成する予定です。
以上最後までご一読いただき誠にありがとうございました。