TopoJSON For PowerBIに関する記事をシリーズでお届けいたします。今回は第2回でMIcrosoftの「Power BI Desktopのインストール」になります。
インストールは何も難しい所はありませんが、前回お伝えした「Power BI Desktop の概要」に書かれている方法ではない形でのインストール方法をまとめておきます。
Power BI Desktopのインストール
現時点(2019/6/12日現在)で公開されているバージョンは「2.70.5494.562」で公開日は「2019/06/09」になります。
システム要件としては32 ビット (x86) および 64 ビット (x64) のプラットフォームで利用できるため、32ビット用の「 PBIDesktop.msi (203.5MB)」と64ビット用の「PBIDesktop_x64.msi(222.1MB)」の2つのインストールファイルがありますがwindows10であればMicrosoft Storeからインストールする形なのでデバイス環境にあったものが自動的に選択されます。
ちなみにMicrosoft Storeの「ホーム」からは「アプリ」のカテゴリで「会社」を選ぶと表示されます。
なお「利用するには、Internet Explorer 10 以降が必要」と書かれています。
カスタムマップの設定
カスタムマップを使用するにあたり、インストール後に「マップのシェイプ」有効化する必要があります。
この理由はMicrosoftの「Power BI Desktop での図形マップ (プレビュー)」に書かれていますが「[マップのシェイプ] のビジュアルは、プレビュー段階にある」ためです。
設定は、Desktopのメニューバーから「ファイル」を選択し、「オプションと設定」で「オプション」を選びます。
オプションの画面に切り替わるので、「プレビュー機能」を選択し、「図形マップのビジュアル」のチェックボックスをチェックして右下のOKボタンクリックします。
これにより、「視覚化」の中に「マップのシェイプ」のアイコンが表示されます。
ArcGIS Maps for Power BIとは
Microsoftの「Power BI Desktop、2019年5月機能の概要」においてビジュアライゼーションの機能で取り上げられている機能に「ArcGIS Maps for Power BI」があります。
これはEsri社のArcGISという「マッピング及び分析プラットフォーム」のコンテキストツールをPower BI向けに統合したものですが、現在のDesktopバージョン「2.70.5494.562」では、この「ArcGIS Maps for Power BI」アイコンがDesktopの視覚化の中に設定されています。
実際にこの「ArcGIS Maps for Power BI」をするとどのようなことができるか?、Esri社の下記のサイトを参考に確認して見ました。
なおこのツールの詳細につきましては次回ご説明したく存じます。
東京都千代田区の地図情報と属性情報をもとに一部加工して設定をしています。
画面左側が「ArcGIS Maps for Power BI」の持つ地図情報で属性情報をビジュアル化したもので、右が当社コンテンツをカスタムマップで表現したものになります。
「ArcGIS Maps for Power BI」はポリゴン(線で囲まれた面情報)が町丁・字等別に提供されているのではないので、住所または緯度・経度の情報をともに地図情報の地域を特定しデータをプロットすることになる認識です。
当社の場合は国勢調査の境界データにもとづき町丁・字等別のポリゴンで色分けしています。
なお両者とも色の濃淡を使って、属性情報から取り出したその地域の総人口を表しています。
最後に
無料で使えるならば、「ArcGIS Maps for Power BI」で充分という考え方もあることと存じます。
プレビュー機能に位置付けられている「マップのシェイプ」機能の今後どうなるのか?明確には解りませんが、ただ上記の比較を見る限りにおいて、「ArcGIS Maps for Power BI」だけでは表現しきれない部分があるのではないでしょうか?
そうはいいながらも将来的には「ArcGIS Maps for Power BI」などのような、ひとつプロダクトの中にすべての情報が一元的に収められるようになれば、利用する側にとっては利便性が高いものと推察致します。
以上、最後までご一読いただきありがとうございました。