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Power BIにおけるデータ抽出方法

Power BIのTips
この記事は約4分で読めます。

TopoJSON For PowerBIに関連するPower BIの操作方法についてのTipSをご紹介しています。
今回は項目の値でデータを絞り込む方法をご説明いたします。

なおPower BIのバージョン:は「2.81.5831.821」で確認をしています。

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本題の背景

東京都の地図データをご提供するにあたり、「島しょ部(伊豆・小笠原諸島)をどのようにまとめるのが良いか?」という課題があります。

  • 「23区地域・多摩地域」と「島しょ地域」に分ける。
    • データのダブりが無く効率的ではありますが、全体把握する場合に両者を足し合わさなければならないのが不便です。
  • 「全域」と「23区地域・多摩地域」に分ける。
    • 「23区地域・多摩地域」がダブルことになりますが、「全域」を使えば全体把握できます。

今回は後者の形を採用していますが、この場合に地図データは「23区地域・多摩地域」だけというニーズがあると想定されるので2パターンでご提供するのですが、統計データにつきましては1つにまとめた上で「島しょ地域」を示す区分項目を追加することで対応したいと思います。

その際に必要となるのがデータのフィルター機能です。

フィルター設定の方法は2通り

Power Queryで設定する方法と、Power BIで設定する方法の2通りがありますのでぞれぞれの方法につきましてご説明いたします。

Power Queryでの方法

Power BIの「ホーム」メニュー、「クエリ」リボンの「データの変換」からPower Queryエディターを開きます。

①フィルターを設定する項目の▼マークをクリックします。
②簡単な条件であれば赤枠のチェックボックスのオン・オフで設定できます。ここでは赤下線の「指定の値に等し…」をクッリク
③赤下線「詳細設定」をクリック
④演算子を指定した条件を設定する事ができます。

設定した条件を削除する場合は、再度▼マークから「フィルターのクリア」を選択します。
また設定を変更する場合は、「適用したステップ」に追加されている「フィルターされた行」の右端の設定ボタン(赤枠)をクリックします。

データを固定して使用したい時は、Power Queryでの設定が向いています。

Power BIでの設定

Power BIにはフィルター機能が提供されています。

①「表示」メニューを選択
②「ペインを表示する」リボンの「フィルター」をクリック

③フィルターが表示されるので、「このページでのフィルター」の「ここにデータフィールドを追加してください」のエリアにフィールド一覧からフィルターを設定する項目をドラックします。

④簡単な条件であれば表示される項目値のチェックボックスを選択することでフィルターを設定することができます。
ここでは「基本フィルター」の赤枠の下向きマークをクリックします。

Power Queryの演算子のような条件設定をすることは可能ですが、微妙な違いがありますので必要に応じて使い分けすることになります。

  • Power Queryにのみある演算子
    • 指定の値で終わる
    • 次の値で終わらない
  • Power BIにのみある演算子
    • 空白である
    • 空白でない

フィルターをクリアする場合は、左図赤枠の「消しゴムマーク」をクリックします。
フィルター設定そのものを削除する場合は、その上にある「×」マークをクリックします。

最後に

Power BIでフィルターをする最大の利点は、フィルター設定がページ単位に設定することができる点です。

つまりマップのシェイプの図形データとそれに紐づく統計データを複数のページに設定することで、あるページは東京都「全域」、あるページは「23区地域」と「多摩地域」、あるページは「島しょ部」のみという風にダイナミックに条件を変えて情報を見せることができることになります。

次回はまだ内容が決まっていませんが、何か新しい気付きがありましたらまた投稿いたします。

最後までご一読いただき誠にありがとうございました。