VBAでXML形式のファイルを使用してFulentリボンを設定する-その1

「Excel VBA Tips」ではExcel VBAを使用していて気付いたことを取り上げて行きます。

今回から3回に渡り、XML形式のファイル”customUI14.xml”を使用したFulentリボンの機能についてご紹介いたします。

初回はMicrosoftドキュメントで提供されているXML形式でのFulentリボンの属性とコールバック関数について情報を整理し、次回以降の2回で簡単なコーディング事例をご紹介する3本立てでご説明したいと存じます。

なお、Office 2007より前のバージョンのOffice向けとして現在でも使用する事ができるCommandBarオブジェクトモデルからFulentリボンへの置き換えの概要説明は、少し分かり難いのですがMicrosoftドキュメント「Office Fluent リボンの概要」をご参照いただければ幸いです。

※動作は32bit版Excel 2016と64bit版Excel 2021の バージョン2401(ビルド 17231.20236)を使用して検証しています。

Fulentリボンに関するMicrosoftドキュメントの状況

Microsoftドキュメントの中でFulentリボンに関するドキュメントを探すと、Office2007については少し詳しく説明がされたドキュメント「2007 Office Fluent リボンをカスタマイズする (開発者向け) (パート 1/3)」が存在しています。

2007 Office Fluent リボンに関するドキュメント

このドキュメントですが、更新が”2006年10月”からされていないので、現在までに加えられた変更が反映されていません。

Custom UI XMLマークアップ仕様のドキュメント

そうなると、更新されたドキュメントが存在しないのか?気になるところです。

いろいろと検索すると、オープン仕様の中に英語版でしか存在しなのですが、”[MS-CUSTOMUI]: Custom UI XML Markup Specification”(Custom UI XMLマークアップ仕様)というページが存在する事が解りました。

このサイトの中に、PDFもしくはワード文章でドキュメントが公開されていて、2009/1/15のバージョン1.0から最新では2024/2/20のバージョン10.1まで更新されています。
※古いバージョンはリンクが外されているので中身は見る事が出来ない状態ですが…

このドキュメント(英語版)には詳しい使い方が説明されていますので、これを読めば良いのですが、ただし残念なことに”2007 Office Fluent リボンをカスタマイズする (開発者向け) (パート 3/3)“のQ&A集の中に書かれていた、「ロールバックとその関数の引数」についてのドキュメントが含まれていないのです…

Custom UI XMLマークアップ バージョン2 仕様のドキュメント

そこで別なドキュメントが存在しないか調べると、オープン仕様の中に前章によく似た”[MS-CUSTOMUI2]: Custom UI XML Markup Version 2 Specification”(Custom UI XMLマークアップ バージョン2 仕様)が存在している事に気付きます。

このサイトの中に、英語版になりますが、PDFもしくはワード文章でドキュメントが公開されていて、2009/7/13のバージョン1.0から最新では2021/8/17のバージョン6.0までが公開されています。

ただこの中にも探している情報は含まれていませんでした…

この2つのオープン仕様の違いは何か?

“Word, Excel, and PowerPoint Standards Support“のページで、この2つの仕様の説明がつぎのようにされています。

仕様	説明
[MS-CUSTOMUI]: Custom UI XML マークアップ仕様	ECMA-376 Office Open XML ファイル形式 [ECMA-376] のデータ で UI カスタマイズを実装するために使用される。
[MS-CUSTOMUI2]: Custom UI XML マークアップ バージョン 2 仕様	ISO/IEC29500:2012 で指定されている Microsoft Office Open XML ファイル形式標準のデータで UI カスタマイズを実装するため に使用される。

そうなんです。2つの存在しているのは、言い換えるとバージョン2が必要になったのは、XML形式の規格をMicrosoft Office製品に合わせるのが原因だったようです。

従ってCustom UIそのものの機能としては大きな違いが無いものと思われます。(ただしすべてを確認した分けではありせんが…)

今回の記事の目的

そうなると、自力で”2007 Office Fluent リボンをカスタマイズする (開発者向け)”のパート2・3に書かれている内容を、最新の”Custom UI XML マークアップ仕様”と突き合わせてまとめるしか方法がなさそうです。

という事で、今回の記事の目的は、 「Office Fluent リボンをカスタマイズするために必要なOffice Open XMLの主な機能の一覧表の最新版を作成する」ということにします。

具体的には”2007 Office Fluent リボンをカスタマイズする (開発者向け) (パート 2/3)“では書かれていない最新の”Custom UI XML マークアップ仕様”にはある属性とコールバック関数を付け加えて一つにまとめるのが狙いです。

従って、この後の章は無味乾燥な一覧表が続く事に成りますので、あらかじめお含み置きください。

いろいろなタグで使用される共用属性とコールバック関数

個別のタグを説明する前に、まずはいろいろなタグで繰返し使用されている20個の属性と12個のコールバック関数について一覧にまとめます。

なおここにご紹介していない、特定のタグにしか出てこない属性やコールバック関数は、個別のタグの説明の中でご紹介いたします。

共用されている属性

まずは20個の属性名の一覧と、個々の属性の設定値と説明の表をご紹介し、どのくらい使われているのか?の回数をまとめています。

属性	[01]description	[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel	[17]size	[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

No	属性	設定値	説明
01	description	String	No12のitemSize 属性がlargeに設定された時、メニューに表示される説明テキストを指定する。
02	enabled	True, False	コントロールが有効かどうかを指定する。
03	id	String	コントロールのユーザー定義の一意の識別子 (idMso・idQ とは排他的でどれか1 つを指定する)。
04	idMso	control id	組み込みコントロール ID (id・idQ とは排他的でどれか 1 つを指定する)。
05	idQ	qualified id	名前空間識別子をプレフィックスに付けた修飾されたコントロール ID (id・idMso とは排他的でどれか 1 つを指定する)
06	image	String	コントロールの画像を指定する。 (VBAでは、この値は拡張子.relsに記述された”ID”です。)
07	imageMso	control id	コントロールのアイコンとして使用する、組み込みイメージの識別子を指定する。
08	insertAfterMso	control id	コントロールは、この属性に指定した「組み込みコントロールの識別子」の後ろに挿入される。 Insert?Mso、insert?Qは排他的
09	insertAfterQ	qualified id	コントロールは、この属性 に指定した「修飾されたコントロール (つまり、idQ プロパティに 指定したコントロール) 」の後ろに挿入される。
10	insertBeforeMso	control id	コントロールは、この属性に指定した「組み込みコントロールの識別子」の前に挿入される。 Insert?Mso、insert?Qは排他的
11	insertBeforeQ	qualified id	コントロールは、この属性 に指定した「修飾されたコントロール (つまり、idQ プロパティに 指定したコントロール)」 の前に挿入される。
12	keytip	String	コントロールのキーチップとして使用する文字列を指定する。
13	label	String	コントロールのラベルを指定する。
14	screentip	String	コントロールのヒントを指定する。
15	showImage	True, False	コントロールの画像を表示するかどうかを指定する。
16	showLabel	True, False	コントロールのラベルを表示するかどうかを指定する。
17	size	large, normal	このコントロールのサイズを指定する。
18	supertip	String	コントロールの拡張ヒント (通常は、より長く、より完全なヒント) を指定する。
19	tag	String	他の特定のプロパティに関係のないコントロールに関する情報を保存できるようにする ユーザー定義テキストを指定する。
20	visible	True, False	コントロールが表示されるかどうかを指定する。

共用コールバック関数

まずは12個のコールバック関数名の一覧と、個々のコールバック関数のサブルーチンヘッダーと説明の表をご紹介し、どのくらい使われているのか?の回数をまとめています。

Call	[1]getDescription	[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel	[9]getSize	[10]getSupertip	[11]getVisible	[12]onAction	〆	〆

No	CallBack	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
01	getDescription	Sub getDescription(control As IRibbonControl, ByRef description)	コントロールのdescriptionの値を取得
02	getEnabled	Sub getEnabled(control As IRibbonControl, ByRef enabled)	〃のenablesの状態を取得
03	getImage	Sub getImage(control As IRibbonControl, ByRef image)	〃のimageの値を取得
04	getKeytip	Sub getKeytip (control As IRibbonControl, ByRef label)	〃のkeytipの値を取得
05	getLabel	Sub getLabel(control As IRibbonControl, ByRef label)	〃のlabelの値を取得
06	getScreentip	Sub getScreentip(control As IRibbonControl, ByRef screentip)	〃のscreentipの値を取得
07	getShowImage	Sub getShowImage (control As IRibbonControl, ByRef showImage)	〃のimageの表示/非表示を取得
08	getShowLabel	Sub getShowLabel (control As IRibbonControl, ByRef showLabel)	〃のlabelの表示/非表示を取得
09	getSize	Sub getSize(control As IRibbonControl, ByRef size)	〃のsize (標準または大) を取得
10	getSupertip	Sub getSupertip(control As IRibbonControl, ByRef screentip)	〃のsupertipの値を取得
11	getVisible	Sub getVisible(control As IRibbonControl, ByRef visible)	〃のvisibleの状態を取得
12	onAction	Sub onAction(control As IRibbonControl) ※それぞれで引数や説明が異なる場合は個別に表記	〃をクリックすると呼び出される

個別のタグ「リボンXMLの固有タグ」

“2007 Office Fluent リボンをカスタマイズする (開発者向け)”のパート2で「リボンXMLの固有タグ」と「基本的コントロール(タグ)」に分類されているので、それを踏襲しています。

この章では「リボンXMLの固有タグ」の情報をまとめていますが、属性・コールバック関数ともに新たに付け加えられたものは存在していません。

customUI(Custom UI Document Root)

属性	値	説明
xmlns	String	customUI.xmでは”http://schemas.microsoft.com/office/2006/01/customui” customUI14.xmでは”http://schemas.microsoft.com/office/2009/07/customui”

Callback	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
loadImage	Sub loadImage(imageId As string, ByRef image)	リボンに必要なすべてのイメージを読み込む
onLoad	Sub onLoad(ribbon As IRibbonUI)	ファイルが正常に読み込まれたときに一度しか呼び出されません。 このCallbackは、IRibbonUI オブジェクトをパラメータとして受け取る。

commands(List of Repurposed Commands)

command(Repurposed Command)

属性		[02]enabled		[04]idMso
							〆

Call		[2]getEnabled
back					[12]onAction	〆	〆

Callback	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
onAction	Sub onAction(control As IRibbonControl)	ユーザーがこのコントロールをクリックすると呼び出される。 ※この引数は次のoffice2010のTechnical Articles(英語版)からの類推になります。 “Introduction to the Office 2010 Backstage View for Developers“ このドキュメントはBackstageビューに関するものなのですが、このコントロール の説明の中にcommandのコールバック関数の説明があり、それが適用できるのでは ないか?と考えた次第です。

ribbon(Ribbon)

属性	値	説明
startFromScratch	True,False	True に設定すると、メインの組み込みタブが非表示になる。

contextualTabs(List of Contextual Tab Sets)

tabSet(Contextual Tab Set)

属性				[04]idMso
						[20]visible	〆

Call
back				[11]getVisible		〆	〆

qat(Quick Access Toolbar)

sharedControls(List of Shared Quick Access Toolbar Controls)

documentControls(List of Document-Specific Quick Access Toolbar Controls)

officeMenu

tabs(List of Tabs)

tab(Tab)

属性			[03]id	[04]idMso	[05]idQ
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label
					[19]tag	[20]visible	〆

Call				[4]getKeytip	[5]getLabel
back				[11]getVisible		〆	〆

group(Group)

属性			[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
				[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

Call			[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip
back			[10]getSupertip	[11]getVisible		〆	〆

個別のタグ「基本的コントロール(タグ)」

つぎに基本的コントロール(タグ)をご紹介します。

※新たに付け加えられた属性・コールバック関数は赤字にしています。

box

属性			[03]id		[05]idQ
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ
						[20]visible	〆

属性	値	説明
boxStyle	Horizontal, Vertical	ボックス内のコントロールの視覚的な流れを指定する。

Call
back				[11]getVisible		〆	〆

button(Button)

属性	[01]description	[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel	[17]size	[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

Call	[1]getDescription	[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel	[9]getSize	[10]getSupertip	[11]getVisible	[12]onAction	〆	〆

Callback	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
onAction ※repurposed	Sub onAction(control As IRibbonControl, byRef CancelDefault)	ユーザーがこのコントロールをクリックすると呼び出される。 ※再設定の場合
onAction	Sub onAction(control As IRibbonControl)	ユーザーがこのコントロールをクリックすると呼び出される。

buttonGroup

属性			[03]id		[05]idQ
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ
						[20]visible	〆

Call
back				[11]getVisible		〆	〆

checkBox(Check Box)

属性	[1]getDescription	[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel		[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

Call	[1]getDescription	[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
Back	[8]getShowLabel		[10]getSupertip	[11]getVisible	[12]onAction	〆	〆

Callback	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
getPressed	Sub getPressed(control As IRibbonControl, ByRef returnValue)	状態が押されているかどうかを示す値を取得
onAction	Sub onAction(control As IRibbonControl, pressed As Boolean)	ユーザーがこのコントロールをクリックすると呼び出される。

comboBox(Combo Box)

属性		[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel		[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

属性	値	説明
invalidateContentOnDrop	True, False	ドロップダウン メニューを開いたときに、その内容を無効にして再クエリする かどうかを指定する。
maxLength	Integer	コントロールに入力できる文字列の最大長を整数 で指定する。
showItemImage	True, False	comboBox、dropDown、またはgalleryで、各項目の画像を表示するかどうかを 指定する。
sizeString	String	コントロールの幅を示す「MMMMM」などの文字列を指定する。

Call		[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel		[10]getSupertip	[11]getVisible		〆	〆

Callback	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
getItemCount	Sub getItemCount(control As IRibbonControl, ByRef count)	comboBox、dropDown、galleryの場合、表示される項目の数 を取得する。
getItemID	Sub getItemID(control As IRibbonControl, index As Integer, ByRef id)	〃の場合、特定の項目の ID を取得する。
getItemImage	Sub getItemImage(control As IRibbonControl, index As Integer, ByRef image)	〃の場合、特定の項目の画像を取得する。
getItemLabel	Sub getItemLabel(control As IRibbonControl, index As Integer, ByRef label)	〃の場合、特定の項目のラベルを取得する。
getItemScreenTip	Sub getItemScreenTip(control As IRibbonControl, index As Integer, ByRef screentip)	〃の場合、特定の項目のヒントを取得する。
getItemSuperTip	Sub getItemSuperTip (control As IRibbonControl, index As Integer, ByRef supertip)	〃の場合、特定の項目の拡張ヒントを取得する。
getText	Sub getText(control As IRibbonControl, ByRef text)	checkBoxまたはeditBoxの場合、コントロールの編集部分に表示 されるテキストを取得する。
onChange	Sub onChange(control As IRibbonControl, text As String)	ユーザーがeditBoxまたはcheckBoxでテキストをコミットすると 呼び出される。

dialogBoxLauncher

dropDown(Drop-down Control)

属性		[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel	[17]size	[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

属性	値	説明
showItemImage	True, False	comboBox参照-1
showItemLabel	True, False	dropDown、またはgalleryで、各項目のラベルを表示するかどうかを指定
sizeString	String	comboBox参照-1

Call		[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel		[10]getSupertip	[11]getVisible	[12]onAction	〆	〆

Callback	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
getItemCount		comboBox参照
getItemID		〃
getItemImage		〃
getItemLabel		〃
getItemScreenTip		〃
getItemSuperTip		〃
getSelectedItemID	Sub getSelectedItemID(control As IRibbonControl, ByRef index)	dropDown、またはgalleryの場合、選択した項目の ID を取得する。
getSelectedItemIndex	Sub getSelectedItemIndex(control As IRibbonControl, ByRef index)	dropDown、またはgalleryの場合、選択した項目の インデックスを取得する。
onAction	Sub onAction(control As IRibbonControl, selectedId As String, selectedIndex As Integer)	ユーザーがこのコントロールをクリックすると呼び出 される。

dynamicMenu(Dynamic Menu)

属性	[01]description	[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel	[17]size	[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

属性	値	説明
invalidateContentOnDrop	True, False	ドロップダウン メニューを開いたときに、その内容を無効にして再クエリするか どうかを指定する。

Call	[1]getDescription	[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel	[9]getSize	[10]getSupertip	[11]getVisible		〆	〆

Callback	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
getContent	Sub getContent(control As IRibbonControl, ByRef content)	メニューを説明する XML コンテンツを取得します。

editBox(Edit Box)

属性		[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel		[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

属性	値	説明
maxLength	Integer	comboBox参照-1
sizeString	String	comboBox参照-2

Call		[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel		[10]getSupertip	[11]getVisible		〆	〆

Callback	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
getText		comboBox参照
onChange		〃

gallery(Gallery)

属性	[01]description	[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel	[17]size	[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

属性	値	説明
columns	Integer	表示する列数
invalidateContentOnDrop	True, False	ドロップダウン メニューを開いたときに、その内容を無効にして再クエリするかどうか を指定する。
itemHeight	Integer	項目の高さ (ピクセル)
itemWidth	Integer	項目の幅 (ピクセル)
rows	Integer	表示する行数
showItemImage	True, False	comboBox参照-2
showItemLabel	True, False	dropDown参照-1
sizeString	String	comboBox参照-3

Call	[1]getDescription	[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel	[9]getSize	[10]getSupertip	[11]getVisible	[12]onAction	〆	〆

Callback	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
getItemCount		comboBox参照
getItemHeight	Sub getItemHeight(control As IRibbonControl, ByRef height)	項目の高さ (ピクセル)
getItemID		comboBox参照
getItemImage		〃
getItemLabel		〃
getItemScreenTip	Sub getItemScreenTip(control As IRibbonControl, index as Integer, ByRef screen)	comboBoxは第3引数がscreenTip
getItemSuperTip	Sub getItemSuperTip (control As IRibbonControl, index as Integer, ByRef screen)	comboBoxは第3引数がscreenTip
getItemWidth	Sub getItemWidth(control As IRibbonControl, ByRef width)	項目の幅 (ピクセル)
getSelectedItemID		dropDown参照
getSelectedItemIndex		〃
onAction		〃

item(Selection Item)

属性			[03]id			[06]image	[07]imageMso
						[13]label	[14]screentip
				[18]supertip			〆

labelControl(Text Label)

属性		[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel		[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

Call		[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel		[10]getSupertip	[11]getVisible		〆	〆

menu((Menu)

属性	[01]description	[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel	[17]size	[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

属性	値	説明
itemSize	Normal, Large	メニュー内の項目のサイズ。大きいサイズ (Large) のメニュー項目には Descriptionの値が表示される。

Call	[1]getDescription	[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel	[9]getSize	[10]getSupertip	[11]getVisible	[12]onAction	〆	〆

menuSeparator

属性			[03]id		[05]idQ
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ
							〆

属性	値	説明
title	String	(水平線ではなく) メニュー区切り文字の場合、表示されるテキストを指定する。

Call
back						〆	〆

Callback	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
getTitle	Sub getTitle (control As IRibbonControl, ByRef title)	(水平線ではなく) 表示されるテキストを取得します。

separator

属性			[03]id		[05]idQ
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ
						[20]visible	〆

Call
back				[11]getVisible		〆	〆

splitButton(Split Button)

属性		[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel	[17]size	[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

Call		[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel	[9]getSize	[10]getSupertip	[11]getVisible		〆	〆

toggleButton(Toggle Button)

属性	[01]description	[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel	[17]size	[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

Call	[1]getDescription	[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel	[9]getSize	[10]getSupertip	[11]getVisible	[12]onAction	〆	〆

Callback	サブルーチンの引数(ヘッダーで表記)	説明
getPressed		checkBox参照
onAction ※repurposed	Sub onAction(control As IRibbonControl, pressed As Boolean, byRef cancelDefault)	ユーザーがこのコントロールをクリックすると呼び出される。 ※再設定の場合
onAction		checkBox参照

control(Control Clone)

●このタグは”2007 Office Fluent リボンをカスタマイズする (開発者向け)”のパート2では説明されていません。

属性	[01]description	[02]enabled	[03]id	[04]idMso	[05]idQ	[06]image	[07]imageMso
	[08]insertAfterMso	[09]insertAfterQ	[10]insertBeforeMso	[11]insertBeforeQ	[12]keytip	[13]label	[14]screentip
	[15]showImage	[16]showLabel	[17]size	[18]supertip	[19]tag	[20]visible	〆

Call	[1]getDescription	[2]getEnabled	[3]getImage	[4]getKeytip	[5]getLabel	[6]getScreentip	[7]getShowImage
back	[8]getShowLabel	[9]getSize	[10]getSupertip	[11]getVisible	[12]onAction	〆	〆

最後に

今回は、Microsoftドキュメントで提供されているXML形式でのFulentリボンの属性とコールバック関数について情報を整理してきました。

本当に表だらけになりましたが、かなりな文字数になってしまったので、次回では簡単な属性についての具体的なXMLのコーディング事例をご紹介すしたいと思います。

最後までご一読いただき誠にありがとうございました。